浮世絵 北斎と広重を西陣織で魅了する
江戸時代に庶民に広く普及した浮世絵は
風景画をはじめ、役者絵や美人画など
庶民の世俗が題材となりました。
中でも取り分け有名なのが
「神奈川沖浪裏」「富嶽三十六景」を描いた葛飾北斎と
「大はしあたけの夕立」「東海道五十三次」を描いた歌川広重。
二人は風景画の浮世絵師として双璧をなしています。
今回の展示では北斎や広重だけでなく、
東洲斎写楽の「大谷鬼次」
喜多川歌麿の「ポッピンを吹く娘」「姿見七人化粧」
菱川師宣の「見返り美人」など
世界までも虜にした鮮やかな色彩と
独特の構図をもつ浮世絵を
西陣織で表現した作品をご覧いただけます。
特別展示
- 作品名
神奈川沖浪裏(西陣織インスタレーション作品)
稀代の浮世絵師、北斎。
ゴッホやモネに影響を与えた、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は「The Great Wave」として世界で最も知られる作品の一つです。
北斎が72歳の頃に手がけた『冨嶽三十六景』は富士山を主題にした全46枚の連作です。大胆な横大判の構図の面白さから、富士山はとりわけ人気を集めました。
北斎と富士山の出会いは50代初めの頃で、甲州や名古屋での道中で目にした富士山を様々な地点からスケッチしています。
北斎の風景画の最高傑作は、スケッチをもとにしてより美しい構図や画面効果を考え抜いて構成された、北斎の「心の中の富士山」だったのです。
神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
世界的に有名な北斎のこの大波は、房総から江戸へ鮮魚を運ぶための押送船が大波に翻弄
されている状況と、静かなる富士山との対比がまさに画期的な作品です。
荒々しい波音までが聞こえてくるような作品です。
押送船には本金箔を、また大波の飛沫にはプラチナ箔を使用し、
微妙な色合いを繊細に表現した作品は西陣織の織技術を駆使したものです。
また蓄光糸を使用することで
一つの作品でありながら二つの表情をご覧いただけます。
インスタレーション作品としてお楽しみください。
基本情報
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、お盆期間(8月中旬)、展示替え期間
アクセス
電車・バスなど公共交通機関でお越しの方
阪急京都線「烏丸駅」23番出口 南へ徒歩3分
地下鉄烏丸線「四条駅」6番出口 すぐ
ツカキスクエアより、1階にて受付後エレベーターで7階へお上がりください。
車・自転車などでお越しの方
※当館には、駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関でお越しください。
- 入館料
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- 一般
- 500円(400円)
- 高校生・大学生
- 400円(300円)
- 中学生以下
- 無料
- ※大学生以下の方は年齢のわかるものをご提示ください。
- ※( ) 内は20名以上の団体料金。
- ※入館料は現金のみのお取り扱いとなります。
- ※障がい者と同伴者1名さまは、入館料を半額とさせていただきます。