シルクロードの煌めき デザインの源流と西陣織の技
西陣織に使用される文様には、シルクロードによりもたらされたものが沢山あります。
シルクロードが交易路として使われるようになったのは、今から2000年以上も昔の紀元前2世紀です。
その後16世紀までは中国とヨーロッパをつなぐ主要ルート(全長6,400km)として使われ、多くの交易品や宗教、芸術、文化などがシルクロードを通じて行き来しました。
日本も奈良時代より、朝鮮半島の国々からシルクロード経由の交易品を取り込み、平安時代にはそれらを基に和様の文化を花開かせ、時を経て日本の文化は海外へとめぐっていきました。
悠久の時を経てもなお私たちを惹きつけ続けるシルクロード、西陣織で表現されたシルクロードの文様をお愉しみください。
特別展示
- 作品名
西陣織 丸帯「エジプト更紗文様」
かつて中央アジアを東西に横断する交易路として栄えたシルクロード。
その西域の起点のひとつであるのがエジプトです。
エジプト文明は紀元前3000年頃から紀元前30年頃まで、アフリカの乾いた大地を蛇行しながら走る大河ナイルの恩恵を受けその流域に興った文明です。その特異な世界観と美意識は、現代人を古代ロマンへといざないます。
大河ナイルは定期的に氾濫してはその流域を肥沃にし、人々に豊穣をもたらしました。
古代エジプト人は、氾濫した水が引き植物が芽生える様に『死は終わりではなく死後の世界(来世)で永遠の生を得る過程である』と考えました。
王族や高官の墓の壁には、神々や故人、家族、働く人々の姿が描かれ、来世でも現世と同じ生活がおくられるようにと宝飾品や日用品が埋葬されました。
エジプトの壁画や装飾を1800口織ジャガードで細密に織り上げた丸帯『エジプト更紗紋様』をご覧いただき遥か昔のエジプトへと思いを馳せてください。
基本情報
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、お盆期間(8月中旬)、展示替え期間
アクセス
電車・バスなど公共交通機関でお越しの方
阪急京都線「烏丸駅」23番出口 南へ徒歩3分
地下鉄烏丸線「四条駅」6番出口 すぐ
ツカキスクエアより、1階にて受付後エレベーターで7階へお上がりください。
車・自転車などでお越しの方
※当館には、駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関でお越しください。
- 入館料
-
- 一般
- 500円(400円)
- 高校生・大学生
- 400円(300円)
- 中学生以下
- 無料
- ※大学生以下の方は年齢のわかるものをご提示ください。
- ※( ) 内は20名以上の団体料金。
- ※入館料は現金のみのお取り扱いとなります。
- ※障がい者と同伴者1名さまは、入館料を半額とさせていただきます。