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2021年3月17日 (水)
2021西陣織大会で受賞しました!(^^)!
3月12日に2021西陣織大会審査会が執り行われました。
西陣の粋を集めた年に一度のこの大会は、西陣の織元がその卓越した織技術、デザイン力を競い合う西陣の粋が一堂に会する熱い熱い戦いです。
今年は「匠エキスポ(伝統産業の日関連事業)」と共にみやこめっせで開催の予定でしたがコロナウイルス感染症対策の為中止となりました。西陣の卓越した技術が詰まった作品が多数出展されるこの大会、たくさんの方にご覧いただきたいと思いますが、今回はコロナ禍の為、業者の方のみ、受賞作品のみ観覧でき、一般のかたへの観覧が無いのは残念です。
受賞したのは西陣織美術工芸あさぎ(塚喜商事㈱ あさぎ事業部)「全通全景丸帯 温故知新」です。日本絹人繊織物工業会賞をいただきました。温故知新とは古きを訪ねて新しきを知る、孔子が論語の中で言っている言葉です。この作品は、いにしえより日本の文化としてその時代を彩った作品群を一本の丸帯に織り上げたものです。
古くは正倉院の宝物裂や雅楽器、室町時代の辻が花文様、桃山時代の能楽衣裳や、鬘帯、琳派、江戸時代の日光東照宮の陽明門、三代将軍家光の長女、千代姫の嫁入り道具である初音の調度、近代からは横山大観の夜桜を織りあげています。お太鼓の柄を選ぶことにより、絢爛豪華にフォーマルの装いに、また上品にセミフォーマルに、またシックにカジュアルの装いにも、と幅広く対応できる優れた丸帯となっております。
西陣織あさぎ美術館に展示しておりますので、是非ご覧になってください。
受賞作品