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2020年11月10日 (火) 西陣織の話し
黄金の織物展動画 酒井抱一・桜図楓図屏風
秋が深まりつつあるこの頃、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
西陣織あさぎ美術館のスタッフによります、展示品の解説動画がアップされました。
只今開催中の「黄金の織物展」の解説動画も7本目となります。
今回は、江戸琳派の祖、酒井抱一の「桜図屏風・楓図屏風」を大胆な構成で制作した丸帯です。
一方からは咲き誇る桜、もう一方からは紅葉した楓を美しく織り上げています。
経糸(たていと)として純金の経箔を、緯(よこ)にも純金、プラチナ箔を潤沢に使用し
第一礼装の丸帯として豪華に創作した作品です。
抱一オリジナルの作品は、アメリカのデンバー美術館所蔵の六曲一双の屏風です。
それをもとに、幅65cm,長さ4、5mに織り上げます。横長の構図を縦長に。デザイン力が必要ですよね。
また、抱一による「花鳥十二ヶ月帖」も一緒に織り上げています。
この丸帯は「2020西陣織大会」にて京都商工会議所会頭賞を受賞した作品です。