西陣織美術工芸
あさぎ
繊細をきわめる、糸の世界。
洗練のベールをまとった、名作に出会う。
尾形光琳、葛飾北斎、伊藤若冲、モネ、ゴッホ・・・。時をこえて愛される芸術作品を、繊細をきわめる織技術で表現。
日本最古の伝統産業「西陣織」によって生みだされる、新たな美術工芸の世界へお連れします。
精緻をきわめる、西陣最高の1800口織ジャガード
四季折々のうつくしい自然、花鳥風月、先人の遺した名画の数々。その奥深い芸術性を表現するために、一般的な西陣織の4~9倍の繊細さで織り上げます。
すべての材質にこだわり抜いて
生糸は、ヨーロッパのスーパーブランドも採用する、ブラジル・ブラタク社の「6Aグレード」。それを職人が丹念に手染めすることで、色落ちしにくく風合い豊かな色糸ができあがります。
合わせる純金箔やプラチナ箔も、純度999‰以上。ずっと変わらない光沢と品質には、それだけの理由があるのです。
日本独特の美意識にふれる
古くは仏教伝来からはじまり、大陸文化の影響をうけながらも、独自の表現方法や美的嗜好をみがいてきた日本美術。長い歴史のなかで生まれた、仏教美術や琳派、浮世絵といった美の表現は、モネやゴッホなどヨーロッパの画家たちにも大きな影響をあたえました。
表情ゆたかな筆使いや色合い、自由な発想を、織物の世界で表現します。
あさぎを紡ぐ人
short ver.
西陣織美術工芸
「あさぎ」の想い
幅65cm×長さ4.5mという壮大なスケール。それを生かした、繰り返しのない全通全景の絵柄。
伝統的な「丸帯」にこだわり続けてきたことが、西陣織美術工芸あさぎの原点といえます。
袋帯にくらべて2倍の幅をもつ丸帯は、いまでも第一礼装の帯として最高の格式を誇るものの、重厚であるため結びにくいことから生産量は減少。現在ではほとんど見る機会がなくなっています。
しかしながら、仕立てると裏表なく結べることから「裏表のないおつき合い」を。そして長い帯は「長いおつき合い」を意味するため、婚礼の際には親が花嫁にもたせる帯とされてきました。
親が子を思う心、日本の美意識を受けついできた「西陣織丸帯」。そんな伝統文化を大切にしたいと、軽くてやわらかく結びやすい帯として甦らせたのが、西陣織美術工芸あさぎです。
それとともに、屏風や掛軸、タペストリーなど美術工芸品として織りあげることで、西陣織丸帯を「身にまとう」だけでなく「アートとして眺める」という、西陣織の新たな美の価値観をつくりだすことができました。
西陣織あさぎ美術館の活動をとおして、日本最古の伝統工芸である西陣織を後世に遺していくことが、あさぎの願いです。
企業の皆さまへ
帯という領域をこえ、屏風や障壁画、インテリアとして。西陣織あさぎの新たな可能性が拡がっています。