特別展 源氏物語と雅な歌人たち 特別展 源氏物語と雅な歌人たち

西陣織アート 源氏物語と雅な歌人たち

西陣織あさぎ美術館では、来る2024年1月6日(土)より特別展『西陣織アート 源氏物語と雅な歌人たち』を開催いたします。

源氏物語―
この物語が書かれたのは今から千年以上前の平安中期の京都。
それから長い時を越えて、読み継がれ語り継がれてきました。
紫式部による長編物語、小説で全部で54帖、400字詰め原稿用紙で約2400枚という量です。
主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会が描かれています。
文献初出は1008年ですが、その後平安時代末期には、源氏物語絵巻として絵画化もされています。

また源氏物語は、物語の魅力だけでなく、多くの芸術家達を魅了し、多彩な文化を生み出してきました。
写本のみならず、源氏物語をモチーフとした意匠は、着物や工芸品としてさまざまな芸術が創造されています。

今回、源氏物語に題材をとった西陣織作品や
源氏物語に重ね合わせたお香のお遊びである源氏香を題材とした西陣織作品をご覧いただけます。

また、平安時代には、歌合(うたあわせ)や管弦(かんげん)といった遊芸が盛んとなり、
後宮の妃たちも和歌や琴などの教養が必須となりました。
和歌に題材をとった西陣織による作品もご覧いただけます。
併せて源氏物語をイメージした撮影スポットを用意しております。

今から千年以上前の雅な世界観を西陣織あさぎ美術館でお愉しみください。

特別展示

作品名

西陣織 丸帯「紫式部」

王朝文学の金字塔ともいえる源氏物語は、1008年にはすでに宮廷で評判となっていました。
源氏物語が千年以上も愛され読み継がれているのは、恋愛小説だからです。生活様式は時間と共に変化しますが、人間の心というのは千年前と変わっていません。作者の紫式部は、世界で
まだ小説が書かれていない時にこれほどの長編小説を一人で書き上げた才女です。

徳川美術館が所蔵する源氏物語絵巻と共に有職源氏鑑に描かれた各帖を西陣織最高といわれる、1800口織ジャガードで精緻に織り上げました。

作品名

西陣織 丸帯「国宝源氏物語」

今から千年以上前の11世紀初頭、紫式部により書かれた「源氏物語」は、我が国を代表する古典として読み継がれてきました。
「源氏物語」の絵画化は当初より行われており、平安時時代から現在に至るまで、多くの絵師や画家などにより描かれてきました。

なかでも国宝「源氏物語絵巻」は、現存するものの中で一番古いもので平安時代末期のものです。
54帖の各帖より1~3場面を選び絵画化し、その絵に対応する物語本文を書写した「詞書(ことばがき)」を各図の前に添え、詞書と絵を交互に繰り返すかたちをとっています。
現在は54帖の約1/4が現存しています。それらは分蔵され、尾張徳川家には3巻伝来し、阿波の蜂須賀家には1巻伝わり、それが現在は五島美術館の所蔵となっています。

国宝「源氏物語絵巻」をもとに西陣織最高といわれる、1800口織ジャガードで緻に織り上げました。

基本情報

休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、お盆期間(8月中旬)、展示替え期間

アクセス

電車・バスなど公共交通機関でお越しの方

阪急京都線「烏丸駅」23番出口 南へ徒歩3分
地下鉄烏丸線「四条駅」6番出口 すぐ
ツカキスクエアより、1階にて受付後エレベーターで7階へお上がりください。

車・自転車などでお越しの方

当館には、駐車場・駐輪場はございません。公共交通機関でお越しください。

入館料
一般
500円(400円)
高校生・大学生
400円(300円)
中学生以下
無料
  • ※大学生以下の方は年齢のわかるものをご提示ください。
  • ※( ) 内は20名以上の団体料金。
  • ※入館料は現金のみのお取り扱いとなります。
  • ※障がい者と同伴者1名さまは、入館料を半額とさせていただきます。